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2025.12.12

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第4章Blu-ray発売記念 トークショー付き上映会オフィシャルレポート到着!

■イベント名 『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第4章Blu-ray発売記念トークショー付き上映会

■日時 12月7日(日)18:00の回上映終了後

■場所 新宿バルト9

■登壇者 古賀葵、関根明良、影山 灯、橘 正紀(監督)、森 雄一(MC)

 

2017年7月~9月までTOKYO MX他にて全12話でTV放送された美少女スパイアクションの続編となる完全新作『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』。今年5月に公開された第4章のBlu-rayが2026年1月28日(水)に発売されるのを記念して、トークショー付き上映会が2025年12月7日(日)に新宿バルト9にて開催された。本編上映後のトークショーにはアンジェ役の古賀 葵、プリンセス役の関根明良、ベアトリス役の影山 灯、橘 正紀監督らが登壇し、制作時の裏話やキャストの第4章への思いなど、貴重なエピソードがたっぷりと語られた。

※本レポートにはネタバレがありますので、第4章ご鑑賞後にご覧頂くことをおすすめいたします。

 

本編上映後、温かい拍手に迎えられてゲスト陣が登場し、トークショーがスタート。第4章を振り返って、影山は「わたしの可愛いベアトが大活躍してとても嬉しい」と喜びを滲ませ、「ベアトが任務に大きく関わるときは、シリアスな場面でも温かい気持ちになるようなシーンが多いと思うのですが、今回はターナーさんとの親子のような絆がとても印象的でした」と語った。影山のコメントを引き継ぐ形で、古賀も「いいですよね、ターナーさん。私も大好きです。ぶっきらぼうなんですが、すごく愛情深くて人間味があり、スパイをやっている身からすると、真逆のところにいる印象です。彼の温かさを受けて、アンジェたちの気持ちが揺れ動くところがまた面白いと感じました」と語った。関根は「今回プリンセスは部屋の中でずっと圧をかけられながら俯いていましたが、最後にノルマンディー公から「幸せとはなんだ」「どこまでを差し出せるんだ」という問いは、第1章〜第4章を通してプリンセスが向き合うべき壁そのものだと感じ、非常に苦しい章でした。台本を読みながらプリンセスに『大丈夫、そばにいるよ』と話し掛けながら臨んでいました」とコメント。橘監督は、ターナーを第4章の要となるキャラクターだと話し、ベアトリスを娘のように思い守ろうとする気持ちや、妻への深い愛情を持つ彼が壁を越えたいという想いは、アンジェたちの想いと重なっていくと解説。「そうした核心をきちんと伝えるために、キャラクターは丁寧に作っていきました。特にターナー役は最初からささきいさおさんにお願いしたいと思っていたので、彼に合うようにデザインしていきました」と語った。

 

 

次に、第4章で印象に残っているシーンについて、関根は「1番お気に入りのシーンは子犬のようなお兄様ですが…」と伝えたうえで、ノルマンディー公がいつも座っている椅子の肘掛けに小さな傷があることを指摘。「この椅子にも歴史があるし、彼が物を丁寧に扱う人なんだとしみじみ感じました」と語り、その細やかな観察眼に周囲から感嘆の声が上がった。古賀が劇中に登場する犬の数を数えていたことを明かすと、橘監督が「ベアトが隠れ家にしているアパートの一階に犬がいたのには気づきましたか?」と尋ね、キャスト陣を驚かせた。古賀が観客に確認すると数名が手を挙げ、「すごい! 皆さん、プロのスパイですね」と感心した様子だった。影山は「ベアトが暴漢に襲われそうになったとき、ターナーさんがバーンと登場するシーンが格好良くて大好きです。ベアトにわざと冷たくして、ここから出ていくように言うところに不器用な優しさを感じて、ロンドンなのに『昭和の男』を感じました」と胸キュントークを炸裂。ターナーに関する思い出について、橘監督はちせがターナーの腕を切り落とすシーンを挙げ、事前に湯川(淳)プロデューサーから年齢による鑑賞制限がないように気を付けてほしいと言われたことを話し、「あまり残虐にならないように頑張りましたが、PG12となりました」と制作の裏話を語った。MCの森から「全く見せないという手もあったのでは?」という問いには、「今まで人を撃つシーンをたくさん描いてきたので、そこだけ見せないというのも変な気がして…」と率直にコメント。「覚悟を決めた男の生き様を描いたシーンでもあり、そこでアンジェやプリンセスが自分たちの想いを貫くために必要な犠牲が何なのかを、第4章で再認識する意味もありました」と語った。

 

 

その後、キャストから橘監督への質問コーナーでは、影山がオーディション時のキャスト選考について質問。橘監督は、既にできあがったキャラクターを基に、TVシリーズのシリーズ構成・脚本を担当した大河内一楼氏や湯川プロデューサーなどのメインスタッフでオーディションテープを聞いたと回答。「プリンセスは『ロイヤル』、アンジェは『感情を隠している』、ベアトは『マスコット的な感じ』などのイメージは固まっていたので、その点にピントを合わせてきた人たちに絞っていきました。こう言ったらおこがましいですが、『プリンセス・プリンシパル』で育てていこうという気持ちで選んでいきました」と当時の心境を語った。中でもちせについては、「『痛いの痛いのとんでけ』というセリフがとても難しかったので、オーディションできちんと言える人を探していったら古木(のぞみ)殿に決まりました」とコメント。キャストも初めて明かされる制作時のエピソードに「おぉ~!」と感動した様子で、「古木殿に伝えよう!」と楽しそうに話していた。第5章、第6章の制作状況についてはまだ明かせないが、監督曰く結末は決まっているとのこと。ちなみに、TVシリーズではメインスタッフでプロット(ストーリーの構想)を一人10本出し合い、取捨選択をして物語を創り上げていったと明かし、多くの時間と労力を費やして作品作りに挑んだことが分かった。

 

 

続いて、Blu-rayの映像特典にもなっている4都市での舞台挨拶について、古賀は名古屋で食べたひつまぶしが美味しかったと振り返った。また、舞台挨拶でMCを務めたガゼル役の飯田友子氏が、毎回挨拶が同じ内容にならないよう、移動中のバスで率先して他のキャストと相談していたエピソードも語られ、スムーズな司会進行は飯田の創意工夫に支えられていたことが分かった。大阪では、古賀が「会場でバーンと撃つ仕草をしたら、皆さん『ウッ』と撃たれたふりをしてくれて、嬉しかったです」と観客のリアクションに感動した話を披露。さらに、いつの間にか『プリプリ』の挨拶として定着している「スパイスパーイ」のやり取りを観客と行ったことにも触れ、会場の温かい様子を伝えた。

 

観客の中には、第4章をきっかけに『プリプリ』のファンになった人も数名いて、キャストも「嬉しい!」「いらっしゃい!」「ありがとう〜!」と目を輝かせた。さらにファンを獲得するためのアイデアとして、影山が「飲食店さんとコラボしてみたい」と言うと、「わぁ、素敵!」「アフタヌーンティーとか!?」と古賀と関根も賛成し、客席からも賛同の拍手が広がった。また、これまでシリアスなストーリーが続いていることから、OVAなどでギャグ回を作ってみたいという案には、「ドリーショップの休日」「大佐の怒らない日」「ノルマンディー公とLの初めての出会い」などのアイデアがポンポンと湧き、橘監督も「おじさんチームについては、リサーチャーの白土(晴一)氏や設定協力の速水螺旋人氏とそんな話ばかりしています」と笑顔を見せた。

 

その後、第4章のBlu-rayに収録される完全新規OVAの場面写が公開されたほか、アンジェやプリンセスをモチーフにしたリング&ジュエリーケースセットやTシャツ・パーカーなどのグッズが紹介され、既にグッズを手にしているファンの姿も見られた。

イベントも終盤に近づき、最後にファンへのメッセージとして、橘監督は「第5章、第6章はあまり間を空けずにお見せできるように頑張っておりますので、引き続き宜しくお願いいたします!」と語り、期待を高めた。影山は「こんなにも長く『プリンセス・プリンシパル』を愛してくださって本当にありがとうございます。今日は“橘公”から色んなお話を聞けて、とても楽しい会になったんじゃないかなと思います。これからも作品をもっと楽しんで頂けるように頑張っていきます!」とコメント。関根は「第4章はプリンセスの覚悟を問われる章でしたが、この先彼女がどういう覚悟を決めるのか、ドキドキハラハラしながら待ちたいと思いますし、どんな覚悟を決めたとしても彼女に寄り添っていきたいと思います」と語った。古賀は「2017年にTVアニメが始まってから、今も新しく作品を好きになってくださる方がいるのは本当にありがたいと思います。私は劇場版から参加させて頂いていますが、『アンジェをお願いします』と言われてからもう約7年近く経つと気づき、こんなに長い時間を一緒に歩ませて頂いていたんだなと感慨深い気持ちになりました。アンジェたちの想いや生き様を最後まで見届けて頂きたいと思います!」と締め括り、今後の展開に期待を残して、本イベントは大盛況の内に終了した。